低断熱の家は健康寿命が縮む?!断熱リフォームをするべき理由と、費用や工期を工務店が解説
豆知識
クーラ―の効きが悪くて蒸し暑い、冬は足元が冷えるなど、築年数が経つと家の悩み事も増えてきますよね。
実は、夏の暑さや冬の寒さが気になる家は、熱中症やヒートショックのリスクがとても高くなります。
そんなリスクを減らし健康寿命がのびると注目されているのが“断熱リフォーム”。
今回は、断熱リフォームの種類や費用、期間、リフォームのポイントを解説します。
断熱性能をあげると健康寿命がのびる?
実は「断熱性能の高い家は健康寿命がのびる」というデータがあるのはご存知ですか?
そもそも健康寿命を縮める原因として、ヒートショックや熱中症などが大きく関係しています。
・ヒートショックとは?
「急激な温度変化によって血圧や心拍数が大きく変動し、心臓や血管などにダメージを受けること」です。心筋梗塞や脳卒中といった突然死の原因にもなります。
住まいの中で最も温度差があるのは、お風呂。実際にヒートショックが原因の死亡事故が多く発生しています。特に冬場は、脱衣所とお風呂の温度差が大きいので要注意です。
厚生労働省の調査によると、高齢者の「不慮の溺水・溺死者数」は「交通事故死亡者数」よりも多く、なかでも浴槽での死亡者数は不慮の溺死事故の71%を占めています。
(画像出典:https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/caution/caution_042/assets/consumer_safety_cms204_20201119_02.pdf)
また、消防庁の「熱中症による救急搬送状況」に関するデータによると、熱中症は自宅での発症が多く、なかでも高齢者の搬送は半分以上にもなっています。
(出典:消防庁/熱中症による救急搬送者の状況令和4年7月18日~24日)
データから、健康状態には室内の暑さや寒さが深く関係しているとわかります。
このような健康リスクを解決できるのが、断熱性を高めるリフォームです。
断熱性能の高い家は、「夏涼しく、冬温かい」が実現され、一年中快適に暮らせるのが特長。
冷暖房の効きがよく、快適な室温を一定に保てるので、熱中症やヒートショックのリスクを減らせます。
つまり、リフォームをして断熱性能を高めることで、病気リスクの少ない住環境になり、健康寿命ものびるということです。
つづいて、断熱リフォームの種類や工期、費用について解説します。
断熱リフォームの種類
断熱リフォームは基本的に外気(外)に面している箇所に施工を行います。
施工箇所は大きく4つの種類に分けられます。
・窓
窓のリフォームの方法には、「内窓の設置」「ガラスの交換」「窓全体の交換」があります。中でも一番おすすめなのが、「内窓の設置」。
既存の窓の内側に新しく窓を設置する方法で、解体工事も必要なく施工時間も1ヶ所30分程度、比較的低コストで実施できる断熱リフォームです。
実は、家に入ってくる熱気や冷気のうち、50%~70%は窓からのもの。
窓のリフォームは最も効果を感じられる断熱リフォームになります。
・床下
床下に断熱材を施工するリフォームです。
床下リフォームは冬の底冷え対策ができるので、足元の寒さが気になる方にはぴったりです。 床下に潜って施工する方法と、リフォーム時に既存の床を剥がして施工する方法があります。
※写真はイメージです。
・天井裏
天井裏に断熱材を施工するリフォームです。天井裏に施工する方法と、屋根の裏面に施工する方法があります。
天井裏の断熱リフォームは太陽の熱を遮断する役割があるので、夏前におすすめ。エアコンの効きがよくなり、光熱費もカットでます。
・壁
外に面している壁面の断熱リフォームです。断熱リフォームの中では、一番コストや手間のかかる工事です。
壁の断熱リフォームは室内(または外壁)の壁を解体する必要があるので、汚れやヒビで室内のクロスを変えるときは一緒にリフォームすることをおすすめしています。
また、最近は既存の壁の上に重ねて貼れる断熱材もでております。
こちらですと、3cm~程度壁が室内側に厚くなりますが、解体工事の必要がなく近年ふえている断熱リフォームになります。
また、外気に面していない家の中の壁(間仕切り壁)から冷気を感じる場合は、床下から外気が間仕切り壁を通って天井裏まで流れている場合があります。その場合は床下・天井裏での空気の流れを止める工事が必要になります。
断熱リフォームの費用・工期
種類 | 費用 | 工期 | |
窓 |
内窓(1箇所) | 3万円~ | 20~30分 |
ガラス交換(1箇所) | 2万円~ | 20~30分 | |
窓ごと交換(1箇所) | 20万円~ | 1日 | |
床下 | 40万~50万円 | 半日 | |
天井裏 | 20万円 | 半日 | |
壁 | 既存状況・施工方法により大きく変わるりますので、詳細はお問い合わせ下さい |
※費用は一例です。詳細はお問い合わせください。
2階建ての一軒家(35坪程度)で考えたときの、おおよその工期と費用相場です。
窓は、費用も安く工期も短いにも関わらず断熱の効果を実感しやすいので、気軽にリフォームしやすいのではないでしょうか。
1階だけ、水回りだけ、など生活の中心となるところに絞ってリフォームできるので、予算との調節もしやすいです。
費用や工期は、家のサイズや傷み具合によって変動しますので、まずは家の状態を見てもらい確認しましょう。
耐震・バリアフリー化で、より健康で安心な暮らしにする「性能向上リフォーム」
性能向上リフォームとは?
耐震性、省エネ性、バリアフリー性など、家全体の住宅性能を高めるリフォームです。
熱中症やヒートショック対策に加え、建物の丈夫さや、子どもや高齢者の過ごしやすさまで整っている家なら、より安心して暮らせますよね。
健康を守る家、安心して永く住める家にするなら、耐震リフォームやバリアフリーリフォームもおすすめです。
・耐震リフォーム
地震が多い日本では、永く安心して住むための耐震性能は重要なポイント。
見た目だけきれいにしても、構造部分が弱く家が崩れてしまってはもともこもありません。
耐震リフォームは、壁や柱を補強したり、屋根を軽い素材に変えることで耐震性をアップ。
家全体の大掛かりな工事になるので、全面リノベーションとして工事すると、コストも抑えられます。
工期:2週間
費用:200万円~300万円
・バリアフリーリフォーム
手すりやスロープの設置など、比較的低コストで簡単にできるものが多いです。簡単な工事でも転倒防止になり、怪我のリスクを抑えられます。
工期:半日
費用:1万円~
佐元工務店は、断熱・耐震・バリアフリーリフォーム、他にも省エネリフォームなどさまざまなリフォーム提案ができるのが強み。
新築やマンションの施工、リフォームなど数多くの実績があるので、お家のこと丸ごと安心してお任せください。
効率的でコストカット!まとめてリフォームがおすすめ
一般的にリフォームと聞くと、壁紙を張り替えたりキッチンや浴室を交換したりと、古くなったものを新しくするというイメージがありますよね。
しかし、佐元工務店では、リフォームは「より快適に、より安心して住めるようになる」ことが重要だと考えています。
単に見た目をキレイにするのではなく、
断熱性、耐震性、バリアフリーのような性能性を向上させるリフォームを一緒に行うよう勧めています。
(画像出典:https://www.refonavi.or.jp/article/performance)
性能向上リフォームは見えない構造部分の工事がほとんど。せっかくきれいにした壁を後からはがして工事すると、トータルで余計な工期や費用がかかってしまうかもしれません。
家をきれいにリフォームするなら、一緒に断熱・耐震リフォームをした方がお得なこともあります。
なによりも、病気のリスクや地震で崩れる心配のない家で安心して暮らせることが大事ですよね。
佐元工務店では見た目をきれいにするのはもちろん、建物の丈夫さや住む人の快適性までも考えたリフォームを提案いたします。
補助金も使える!お得にリフォームするなら佐元工務店へ相談
今回紹介した「断熱・耐震・バリアフリーリフォーム」は、国や自治体の補助金・減税が使えることが多いです。
今なら、高断熱・省エネリフォームに使える補助金「こどもみらい住宅支援事業」もあります。
誰でも申請でき、内窓の設置工事のような軽いリフォームからも使用可能。令和4年10月31日までに工事請負契約を行ったリフォーム工事が対象で、上限予算に達していない今ならまだ申請できます!
家をきれいにするだけでなく、今ならお得に住宅性能を向上させられます。リフォーム検討中の方はぜひご相談ください。
補助額は工事内容によって変わりますので、詳細はお問い合わせください。
夏も冬も快適に過ごしたい、健康寿命をのばしたい方は、佐元工務店に気軽にお問い合わせください。